開咬【かいこう】
開咬(かいこう)とは、歯を咬みしめても一部の歯が咬み合わさることができないため、上下に隙間があいてしまう症状です。食べ物をかみ切れなかったり、発音が不明瞭になるだけでなく、顎関節へ負担がかかる上、下顎が正常に発育できなくなる原因となるおそれもあります。開咬の治療は、治療開始の年齢が早いほど直る確立は高く、治療後も安定しやすく成ります。
食べる機能にも当然問題がありますが、特に発音に障害があり、言葉が不明瞭で性格も内向的になってしまいます。
上顎の前歯が前方傾斜しているために開咬になった症例
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ここでの症例では上下左右第一小臼歯を抜歯(4本)による、抜歯治療を行いました。
上の歯が前に飛びでしているので、良く咬めない状態です。また、特に横顔を見ると上唇が突出して口元の出っ張りが著しく目立っています。普段は口が閉じられません。無理をして口を閉じると口の回りやあごの部分の筋肉が緊張してシワができます。
骨格が原因で開咬が生じてしまった症例
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ここでの症例では上下左右第一小臼歯を抜歯(4本)による、抜歯治療を行いました。
奥歯の1~2本でしか良く咬めない状態です。横顔では上下上唇の突出感は認められません。しかし、普段は口が閉じられません。無理をして口を閉じるとあごの部分の筋肉が緊張してシワが見られます。